介護士不足が深刻化している現代では、常にと言ってもいいほどたくさんの求人が出ています。
それはただ介護士が少ないというだけではなく、この仕事が嫌だと辞めて行ってしまう人が多いことにも由来しています。
では具体的に介護職を辞めたいと思っている人の理由にはどのようなものがあるのか、多い4つの理由を紹介していきます。
人間関係
人間関係ですが、これは職場の仲間が相手になる場合もあれば利用者が相手になる場合もあります。
奉仕そのものが仕事となる介護の現場では、仲間とのコミュニケーションが非常に大事です。
そのため合わない人がいるというだけで大きな悩みの種になってしまいますし、利用者とのトラブルも仕事が嫌になる原因となってしまうのです。
給料
献身的に利用者に尽くしてもそれに見合った給料をもらうことができていないケースが多いのが現状です。
気を遣う上に体力も使うという大変な仕事をしているのに、あまり給料が上がらないとなると他の仕事に目移りしてしまうのも仕方がないでしょう。
労働時間
収入だけではなく労働時間も大きな問題となっています。
シフトで昼間の勤務か夜間の勤務かになりますが、不規則なのでプライベートに時間を割くことができないというのも辞めたいという理由として大きくなっています。
仕事を中心とした生活をしている人であれば問題はないのかもしれませんが、恋人がいたり社会人サークルに所属しているなどの人は自分以外の他人との交流の機会を犠牲にしなければならないので、労働時間がネックになっている人はこの不満を何年も持ったまま続けるのが難しくなってしまいます。
事故
最後にヒヤリハットですが、これはいわゆる事故のことを指します。
介護の現場では肝を冷やすような事故が頻繁に起こります。
ベッドや椅子から落ちてしまった、お風呂ですべってしまったなど普通の人であればなんともないようなことでも、お年寄りからすれば骨折などの大きな事故に発展してしまう可能性があります。
こうしたことが日常茶飯事なので、常に気を張っていなければならないことから精神的な苦痛を感じてしまう人も多いのです。